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窯のものづくり
『造形』
〜窯の源流〜
置物を中心とした素地造りが窯の源流である五十吉深香陶窯では、現在も自らの手で「形」を作り出します。初代磯吉が大切にしていた「粘土で遊ぶ」というDNAが、粘土の表面を肉付けしたり、彫り込むことで表情を豊かにしたりという、従来の発想に捉われない自由なカタチ造りに繋がっています。
窯には代々伝わる数多くの「型」に加え、彫刻技術を持つ浅蔵宏昭が新たな原型も作ります。作る品物に合わせて、ろくろ成形・鋳込み成形・型打ち成形と、多様な技法を使い分けて形を生み出します。


ろくろ成形は、微妙な手加減でカタチの雰囲気が違ってくる繊細なものであり、粘土に作り手の気持ちがダイレクトに伝わります。成形した後に乾燥・焼成と段階的に収縮するため、焼成後のサイズを見越して形を作って行きます。


形状が複雑な置物は、全体形状を多数のパーツに分割し、それぞれの型を作ります。粘土でパーツ型(それぞれの型)から形を起こし、乾燥の頃合いをみて全てのパーツを組み合わせて1つの置物をつくります。パーツを組み合わせて形を作るので、繋ぎ目の部分など細部まで気を使い組み上げないと焼成時に割れの原因となります。
現在では、手間とコストがかかることで、この複数の型を組み合わせて置物を制作する技術を持つ職人や窯元は希少となっています。




